1. 相談の背景
しっかりしている今だから、お世話になってきた家族と大切な愛犬のために遺言を遺したい
遺言を遺したいというお気持ちは数年前から持っていらっしゃったそうです。
そのお気持ちが強くなったきっかけは、犬を飼われたことであるとおっしゃっていました。
念願だった犬を飼われて、自分が亡くなった後に大切な愛犬がどうなってしまうのか大変心配され、遺言でしっかりご意思を遺したいということでご来所されました。
2. 相談に対する弊所の対応
公正証書遺言起案サポートプラン
代々続くご実家の家業の関係で、ご資産も多岐にわたっていらっしゃいました。
お亡くなりなった後に、大好きなご家族が揉めることなく財産を引き継げるよう、財産の分け方について大変お悩みになっていました。
具体的には、遺されるご家族の家族構成、お住まいの場所、健康状態などを鑑みて誰にどの財産をどのくらい引き継いでいただくかをお考えになられました。
さらに、ご遺言者様の税理士にも遺言書案を確認していただき、この遺言書案に基づく場合の相続税試算もして頂きました。
そして、遺言書を遺す契機となった愛犬をどなたに託すかも慎重に検討され、遺言者が望むようなお世話を行わない場合の条項も検討いたしました。
3. 結果
将来のことを今決めておくことがいかに重要かを実感したということでした。
遺言書の最終案ができるまで何度もご面談をさせていただきました。
もし受遺者が先にお亡くなりになっている場合にはどうしたらいいかということも詳細にお打ち合わせいたしました。
大変お優しい依頼者様でいらっしゃいましたので、遺言の最後に記載するお手紙の部分(=付言事項)も大変熟考されて、何度も書き直されていらっしゃいました。依頼者様と関りをもった皆様に感謝の気持ちを記されていらっしゃったのが大変印象的でした。
今回は、ご自身が亡くなられた後の愛犬のことがご心配であるということが、ご相談の契機でございました。
最終的に、ご家族様含めた皆様がご納得されるであろうご遺言を作ることができたということで大変ご満足されていらっしゃいました。