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相談事例

長年疎遠だった家族の相続放棄

長年疎遠だった家族の相続放棄

1. 相談の背景

戸籍を取り寄せてみたら・・・

ご自身の遺言作成を検討され、ご相談にいらっしゃったNさん(女性・50代)。後々に問題の起きない遺言にするため戸籍を取寄せたところ、何十年もの間疎遠で連絡も取れなかったNさんの母親がつい最近死亡されている事が判明しました。Nさんは、母親と長年疎遠であった事や債務の存在の可能性を考慮し、相続放棄することを決めました。

2. 相談に対する弊所の対応

相続財産の管理責任を考慮した上で、家庭裁判所へ相続放棄を申立て

Nさんの母親はNさんの他に子供はおらず、兄弟もいないようでした。この場合、Nさんが相続放棄することで相続人不存在となるものの、仮に母親が建物を所有しておりそれが空き家となった等の場合、相続放棄後であってもその管理責任を追及される場合があります。したがって、念のため母親の住所地の区役所で名寄帳を閲覧し、その区内で母親名義の所有不動産が無かったことを確認しました。その後、相続放棄申立書を作成し、家庭裁判所へ提出しました。

3. 結果

依頼者のご協力もあり、スムーズに完了

申立書の提出後に家庭裁判所から送付される「照会」(質問書)の対応についてもアドバイスさせて頂き、無事に相続放棄が受理されました。手続きの性質上スピード感の求められる案件でしたが、Nさんのご協力もありスムーズに進めることができました。

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