こんにちは!横浜支店のMです。
今回は私の合格体験記的なお話です。
私事ですが、令和6年度の司法書士試験に合格いたしました!
最初に勉強を始めた大学4年生から換算すると、延べ10年以上かかりました…。
司法書士試験は約3000時間の勉強が必要というのをよく聞きます。
当たり前ですがこれはあくまで目安であって、3000時間勉強すれば必ず受かるというものではありませんし、1000時間程度の勉強で受かる人もいます。
私がこの試験勉強をする上で何より大事だなと感じたのは、
「継続」
これに尽きると思いました。
勉強を始めた頃は、年一回の試験を区切りと考えてしまい、
試験が終わった7〜9月頃までは、
「今まで頑張ったんだから少しくらい休んでも良いだろう…」
と考えて勉強を中断していました。
そうすると、人間は忘れる生き物ですので、一度勉強したはずの内容をまたイチからやり直して、次の試験日が来てまた休んで…悪循環に陥ります。
自分は何年もその悪循環から抜け出せず、勉強をしなくなった年もありました。
それでも約2年前に支店長から「君もそろそろ本気で頑張った方が良い」とケツを叩かれ、一緒に書店に行き参考書を買っていただきました。
怠惰な私も流石に熱が入りまして、毎日仕事終わりに勉強時間を確保し、最初の1年はカフェに行って勉強するというルーティーンを作りました。
カフェ代もバカにならないですが、自分の将来のための投資だ!と割り切りましょう。
そうして迎えたこの年の結果は、択一が午前22問、午後18問、記述は足切りという散々な結果でした。
「まあ仕事しながらなんてそんなもんだよな」と自分に言い聞かせて、すぐ次の試験に向けて勉強を始めました。
この「結果に関わらず勉強を継続する」ということが、先ほども言いましたが本当に大事で、受からない人の大半がこれが出来ないからだと思います。(すみません、個人の感想です)
次の年は貸し自習室を借りて、仕事終わりはそこに行くというルーティーンにしました。
土日も無制限に使えるので、カフェに行くより断然良かったです。
また、試験直前は1週間のお休みをいただき、最後の追い込みをしました。
(自分はかなりギリギリな自覚があったので、前日は最後の悪あがきで13時間くらい勉強してました…。皆さんはもっと計画的に進めて、前日はゆっくり休んでくださいね。笑)
いざ迎えた当日、神奈川の試験会場はこの年から新しい会場でしたが、下見もしていたので落ち着いて向かうことが出来ました。
午前の択一が終わって、手応え的にはイマイチでしたが、休憩時間に答え合わせは絶対するな!と教えられていたので、午後の科目に集中しました。
午後の試験が始まり、択一を終え不登法の記述を終えたところで、いつもより時間が余っていることに気が付きます。
「これは択一の見直しまで行けるな!」と意気揚々と商登法の記述を解き、問1が終わった時点である疑問が浮かびました。
「あれ、何で解答用紙の右下に登記できない事由の解答欄があるんだろう…」
受験生なら分かると思いますが、通常は商登法の登記できない事由は問3、要は一番最後に問われる問題なのです。
「え…」
この時点で頭が真っ白になります。
そう、解答用紙を裏から書き始めてしまったのです。(問1の内容を必死に問2に書いてました…)
時計を見ると残り30分、いつもより少し時間に余裕があったのが不幸中の幸いでした。
「諦めたらそこで試合終了だよ」
頭の中で安西先生が囁きます。
残り時間で全て書き直し、何とか解答欄を全部埋めました。
当然択一を見直す時間など無く、最後の1秒までずっとペンを動かしていました。
後日、自己採点の結果は午前32問、午後24問。午前は+6問で午後は予想基準点ちょうどというドキドキを味わうことになります…笑
しかしここでも継続が大事です。
落ちた場合に備えて、勉強は継続するようにしていました。
合格発表当日は、せっかくなので法務局の掲示板を見に行きました。
小っちゃ!!笑
自分の番号を見つけるまで数十秒かかりました。
蓋を開けてみると私はかなりギリギリの合格で、あと1問でも落としてたら不合格でした。
初めて基準点を超えた年に合格するという、かなりラッキーな結果でした。
合格者は口を揃えて言いますが、やはり運も大事ですね。
しかし受かってしまえばこっちのもの。
満点合格だろうが最下位合格だろうが司法書士には変わりありません。
足りなかったところはこれから勉強していけば良いんです。
怒濤の受験生活を終え、勉強も一区切りかと思いきや今は新人研修に追われています。
合格後も最初の1年は忙しさは変わりませんが、私はこの事務所で6年半補助者をしていたので、すぐに司法書士登録をしました。
名刺に「司法書士」という肩書が載るとやはり嬉しいものですね。
今までは自分1人で完結できずにもどかしく思っていた仕事も、今は1人で最初から最後までできるので、非常にやりがいを感じています。
これまで長々と書いてきましたが、受験生の皆さん、司法書士試験の勉強は本当に大変ですが、1年毎に区切りをつけるのではなく、受かるまで「継続」して勉強をすれば、私みたい時間をかけずに合格できると思います。
この事務所にも受験生が何人も居ますので、令和7年度で合格することを祈ります…!!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
余談ですが、軽井沢に私の妻が行きつけのBARがありまして、そこのマスターに合格祝いでこちらのウイスキーを小瓶に分けてもらいました。
世界に168本しか無く、もう手に入らないそうです。
私はいつもハイボールで飲むのですが、これは貴重なので飲む時はハイボール禁止令を出されました。笑
怖くてまだ飲めてないんですけどね…笑