こんにちは、新宿本店のAです。
5月に入り、徐々に夏の足音が聞こえてきました。
皆様ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
旅行、買い物、ディナー、エステなど、充実した日々を過ごした方も多いと思います。
一方、司法書士試験受験生である私には、皆様のようなキラキラしたゴールデンウィークはありません。試験勉強へ全振りの毎日でした。笑
なぜなら、去年の暮れに法務省のホームページで次のような発表があったからです。
【重要】司法書士試験筆記試験記述式問題の配点の変更について
令和5年12月4日
令和6年度以降に実施する司法書士試験筆記試験午後の部の記述式問題の配点を以下のとおり変更するので、あらかじめお知らせします。
なお、午後の部の試験時間(3時間)には変更はありません。
【変更内容】
「2問で70点満点」から「2問で140点満点」に変更します。
これは正直、驚きました・・・。
平成21年度~令和5年度まで15年間続いた、記述式70点満点の配点が、令和6年度から140点満点へ変更となったのです。
択一式の配点や試験時間に変更はないみたいなので、そこは少し安心でした。
ただ、よくよく調べてみると、どうやら過去にも記述式の配点変更はあったようです。
|
択一式 (午前) |
択一式 (午後) |
記述式 |
総得点 (単位:満点) |
令和6年度から |
105点 |
105点 |
140点 |
350点 |
令和5年度まで |
105点 |
105点 |
70点 |
280点 |
平成20年度まで |
105点 |
105点 |
52点 |
262点 |
記述の配点が70点満点から140点満点へ変更されたことで総得点も280点から350点に増加しました。
その結果、平成21年度から令和5年度までの択一式と記述式の割合が「0.75:0.25」だったのが、令和6年度から「6:4」となるため、記述式の重要性が相対的に15%UPしたこともわかります。
記述式の配点を70点満点から140点満点に単純に2倍にすることで、採点者側として柔軟な採点をしたいのか、受験生側に実務的な能力を一層試したいのか、変更の意図は明らかではありません。
他方、過去5年間における筆記試験の合格点及び得点率は次の通りとなっています。
年度 |
合格点 |
得点率 |
令和6年度 |
350点中???点以上 |
???% |
令和5年度 |
280点中211.0点以上 |
75.36% |
令和4年度 |
280点中216.5点以上 |
77.32% |
令和3年度 |
280点中208.5点以上 |
74.46% |
令和2年度 |
280点中205.5点以上 |
73.39% |
令和元年度 |
280点中197.0点以上 |
70.36% |
令和元年度から令和5年度までの過去5年間の得点率の平均値は74.178%になるため、これを仮に令和6年度に適用した場合には、350点中259.6点程度が合格点になる感じでしょうか?
結果は蓋を開けてみないとわかりませんが・・・上振れするのか、それとも下振れするのか、非常に不安が残るところです・・・。
個人的な計画では、択一式の午前・午後で各30問(180点)、記述式で80点程度確保し、合計260点で合格したいところですね。
また、過去10年間の受験者、合格者、合格率の推移は次の通りとなっています。
受験者は平成26年度から令和2年度にかけて減少傾向にありましたが、令和2年度を境に微増し始めています。令和2年といえば、世界的に新型コロナウイルスが猛威を振るい緊急事態宣言による在宅・リモートワークが広がりを見せた時期です。
おうち時間の増加や将来への先行き不安から手堅く資格試験に世間の意識が向いた表れかもしれません。
こうした環境の変化や試験の変更等の自分の力ではどうにもできない状況に直面した際、時代の変化に淘汰されるのではなく、時代の変化に柔軟に対応していく能力が一層必要になってきているようにも感じます。
話が脱線しましたが・・・
依然としても、近年の合格率は5%程度に推移しており、合格者はほんの一握り。
一部の天才を除き、日常的に「上位5%の努力」ができなければ簡単に合格できません。
だからこそ、今の自分の努力は上位5%の努力なのかを常に自問自答して誘惑を振り切り、やるべきことを淡々と続けようと思っています。
そして、いつか様々な経験や知見を備えた「司法書士」として活躍できるように。
“Rome was not built in a day.”