こんにちは♪ リーガル・フェイスの佐藤です。
突然ですが、リーガル・フェイスグループにの中には“土地家屋調査士法人”がございます。
土地家屋調査士法人では、司法書士法人と連携しながら
不動産の表題登記(詳しくはこちらの記事を見ていただけるとわかりやすいですよ♪)のために土地や建物を測量したり、境界標を設置するために土地を測量したり…
…と、ここまでの説明を聞くと「測量」というキーワードが多く出てくる事から、
「測量って測量士のお仕事じゃないの…?」と思う方も少なくないかもしれませんね。
実は土地家屋調査士の業務の中でも「測量」は、必要不可欠な作業なのです。
ただ「土地家屋調査士」のお仕事と「測量士」のお仕事は似て非なるもの、
いや、むしろ全然違う内容なんだとか。
かく言う私も、つい最近まで「土地家屋調査士」と「測量士」の違いを知らずにいました…。
そこで今回は弊所の土地家屋調査士から「測量士」との違いを丁寧に教えてもらったので
皆様にも共有できたらと文章に起こしてみました♪
違いその1:管轄が違う!
「土地家屋調査士」と「測量士」、最大の違いと言っても過言ではないのが
“管轄”です。
土地家屋調査士は法務省管轄、測量士は国土交通省管轄となります。
土地家屋調査士は法務省管轄ですので、“法律に関わる”という事でもあり
不動産登記法や、民法、土地家屋調査士法などに基づき、“登記に必要な測量”を行えます。
一方で測量士は国土交通省の管轄になりますので、登記に関わらずとも公共、民間問わず測量全般を行えるという事だそう。
ただ「表示に関する登記(表示登記)」を行う事ができるのは、あくまでも土地家屋調査士だけ。
測量士は測量全般を、土地家屋調査士は表示登記に関わる業務が可能です。
違いその2:測量の種類が違う!
土地家屋調査士が行う測量は“一筆地測量”、測量士が行う測量は“公共および民間測量”。
つまりはどういう事かと言いますと、土地家屋調査士は個人が所有している土地や家屋の測量を、測量士は主に公共事業や測量全般を行う…という事です。
違いその3:土地家屋調査士は「表示登記」のプロ、測量士は「測量」のプロ!
最後になりますが、
「土地家屋調査士は“表示登記”のプロであり、測量士は“測量”のプロである」
ここがこの二つの士業の根源的な違いだと思います。
一見分かりにくい違いではありますが、この違いを知っているのと知らないのとでは土地家屋調査士や測量士側からは意外と大きな問題だったりするようです。
うっかり土地家屋調査士を「測量士さん」と言ったり、逆に測量士を「調査士さん」と言い間違えてしまったり。
「それくらい良いんじゃない…?」と思う方もいるかもしれませんが、
そんな些細な一言にも、相手に対するリスペクトの気持ちが宿るのではないのでしょうか。
特に士業に関わる身としては、今後気を付けていきたい部分だなと感じました。